まだまだ人が足りないというお声が多いものの、
特定の業界・業種からは、”人員整理をしている” ”急に風向きが変わった”
数年で一気に人余りになるのでは?
どう思いますか?というご質問を頂くことがあります。
私は、過去に例を見ないほどの人不足を感じた昨年も
同じことをお話しています。
それは、
”売り手市場、買い手市場は、過去を見ても平たんな時期はなく
景気不景気の波の中で、ほぼ7・8年周期で上下している”こと。
その意味で、この超売り手市場が果てしなく続くことは無いと思います。
しかし、若手の社員、特に若い男性社員が欲しい企業
特にデスクワークではなく、現場でバリバリ働く元気な若手を欲しい
企業にとっては、人材難は今後もずっと続くでしょうし
厳しい状況に変化はないのでは?と考えています。
理由は、日本の人口ピラミッドを見れば一目瞭然。
15歳から64歳の生産年齢人口が減り続け
このまま続くと、2016年の労働人口6,648万人が
2065年には、3,946万人で4割減少する見通しです。
来年2020年には、女性の1/2以上が50歳以上となり
生涯未婚率は、50歳男性で24,2% 4人に1人が結婚しない。
女性は、14.9%で 7人に1人が未婚のまま。
業種・職種によっては、どうしても若手の男性が必要という場合もあります。
そのような職種であれば、数年後を待って人を採るなどという
呑気な姿勢では、おそらく労働力の確保はできず企業の存続に関わります。
技能実習生で回しているから採用はしない、そういうお声もよく聞きます。
しかし、数年で帰国してしまう方々を頼りに経営を考えるのは厳しいです。
今出来る、あらゆる策を施して、自社に必要な人材を確保し、
育てる姿勢が欠かせないと思います。