御社の【OJT】は機能していますか?

新人が4月に入社して2か月近く経ちました。様子は如何でしょうか?職場に吹き抜けた爽やかな風は、どんよりとしていませんか?

多くの会社では、入社後に本社で合同研修(OffJT)を行った後、現場でのOJTで仕事を教える、という流れになっていると思いますが、御社のOJTは、ちゃんと機能していますか?

コミュニケーションに問題がある、動脈硬化で上司の顔色伺いが上手な人が派閥を作っているような組織では、おそらくOJTは機能しておらず、派閥に人材を提供していることになっているかもしれません。

私が社会に出た頃は”習うより慣れろ” ”背中を見て仕事を盗め” そんな時代でした。そして、私が人事になった頃(今から15年程前)もまだ、その根性論は生きていましたし、私自身の感覚も昭和時代を駆け抜けた根性論そのものでした(笑)

採用、社内教育に携わってみて、今から10年前位から”変化”を肌で感じました。それは何かと言いますと… 「指導できない先輩たち」が圧倒的に多くなっていた、ということです。

OJTは、指導者と指導者を取り巻く環境が整っていて初めて機能するものなのに、指導できないのでは意味が無い、会社としては大問題です。では、何故指導できないのか?現場で色々な方の話を聞いて出て来た問題は、大きく2つ。

1、そもそも自分の技量・知識に自信がない。

2、コミュニケーションに問題がある

1については、教える側のレベルを確認して実務研修でフォローする、相談できる体制を作る等々で、教えながら学ぶ、学びながら教えるという仕組みを作りました。

2は、中々奥深いものがありました。結局、これが出来ていれば1も発生しないのですが。人と関わる技術、役割と個人の感情がごちゃ混ぜで混乱していました。だから、「嫌われるのが嫌だから言えない」になってしまう。ここは、心理学をベースに置いた傾聴訓練でゆっくりと進めていきました。

さらに、1、2の前に企業理念を理解し、その理念を自分の職務で表現するには?と言ったことを考える研修を何度も行いました。最後に書きましたが、これが一番重要なのですよね。ただ、現場スタッフや女性、パートさんが多い職場でいきなり本質をグッと押さえる内容をやっても難しいと感じます。

しかし、この3つ「1、理念の共有」「2、実務のスキルアップ」「3、コミュニケーション力アップ」を同時に、着実に進めていけば、自律型で硬直化しにくい組織が作って行けると思います。

プレゼンスのオリジナル研修【樹】は、この1、3を主軸にして柔軟な組織作りをお手伝いしております。

次回は、活気のある会議にするコツを書いてみたいと思います。

 

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