少し前に、食品関係の大手企業(名前を言えば皆知っているところ)の商品開発部門で
100名近い女性を取りまとめているという部長さんとお話をする機会がありました。
さぞや大変だろう・・・と思いましたので、「それは大変でしょうね」とお声かけすると
「全然そんなことないですよ~。女性は優秀だから僕は何にもしてません」と笑うのです。
えぇ~と驚いて(私は女性なのに女性が大変だったと感じているので)「何もしなくて大丈夫
なのですか?」とお尋ねすると、話してくれました。
で、納得。この方の下にいる数十名の女性は、基本的に理系女子で研究開発職なのだそう。
問題が起こらない訳ではなくて、日々大小さまざまなことは起こっているそうです。
大切なのは、「日々起こる問題を隠さずに話してくれる雰囲気」を作り、
話をしてくれたら「ただただ聴く」つまり、傾聴をしているのだそうです。
すると、元々賢い女性達は話しながら自己解決していく、或いは、時折この上司が出す
「質問」ではっと気づき、「解決」して帰っていくのだそうです。
傾聴して、承認して、質問して、見守って・・・というカウンセリングやコーチング的
関わりを上手にしているんですね。だから、何もしていないのではなくて、とっても上手に
サラっとやってのけているという「女性トリセツ」が自然にわかる凄い方だったのでした。
特に女性を大勢抱えている男性上司の方は、カウンセリングスキル(マインドも)を学ぶと
面談力、指導力がついて仕事が楽になると思いますよ。
今後は、女性上司の下に男性部下が付くというパターンも増えると予想されますが、
この場合も、お互いのトリセツを頭に入れておくと仕事が楽になります。
プレゼンスで研修をお勧めするのであれば、
■上司の方には、傾聴訓練
■部下の方には、オリジナルコース「樹」(広義のコミュニケーション)
■双方に有効なのが、男性脳女性脳コミュニケーション研修
こんなところでしょうか?
女性活躍推進は、形から作るだけでなく、こういう現場レベルで取り組んで行くと
上手くいくと思います。