やりたいことを探せ!は、正しいのか?

人材コンサルタント 松下純子です。
先日、中小企業家同友会榛南支部の10月例会があり
「我が経営を語る」ということで、支部長の仕事人生
を聞かせて頂きました。

そして、昨日は日頃からお世話になり、仲良くして
頂いている経営者の方々から、創業の経緯やここに
至るまでの大きな流れ、転機、大切にしていること、
キーマンとの出会い等々を聞かせて頂きました。

学歴や親から譲られた会社があった訳ではなく、
一代で会社を築き従業員を抱えて、逞しく活躍して
いる方々の話でしたが、普段は聞くことが無い貴重な
話を聴かせて頂けて、とても感動しました。

来週、高校生向けの就職準備講座をするためのリサ
ーチでもありましたので、資料を作りながらあらた
めて気づいたことがあります。

それは・・・今、成功し活躍している方々に聞いて
いてほぼすべての人が、最初からやりたいことなんか
なかったということ。
そして、今の仕事をしているなんて、高校生の頃には
思いもしなかったと。
本当に、驚いたようにしみじみと話してくれました。

皆さん、その時自分に出来ることや、与えられたこと
に真剣に取り組み ”自分にはこれしかない”と必死で
努力をして、次の扉が開くように
チャンスを広げていかれました。そして、八方塞がり
の時や苦しい時手を差し伸べてくれた”誰か”がいて、
そのご縁、感謝を決して忘れず利他と奉仕の気持ちを
持つようになっておられました。
自分1人で出来ることなんて、たかが知れている…
そう気づかされるのですよね。

私自身も全く同じなのです。人前に出るのも、話を
するのも好きではなく裏方の仕事をする人間だと思
っていました。
親には教師か公務員をと言われましたが(祖父、曾祖
父が教育に携わっていたらしい)
想像するだけで息が詰まりそうでした。。。

目の前に与えられた仕事と立場から逃げずに努力して
次々に現るハードルを越えて、気づいたら数十年前に
描いた姿とは全く違う大人の自分がいる、そんな感じ
でしょうか。。。

キャリア教育で出てくる、MUST CAN WILLの
重なるところ、これは、伝え方に気を付けないと、
若者がさまよってしまうなと思います。

まずは、MUSTとCANをすることが大事です。
やりたいことなんて見つかってなくて当たり前、
あればラッキー程度の感覚。やりたいと思っていた
ことが自分に向いていないこともたくさんある。
諦めずに、目の前のことから逃げずに、与えられる
何かは将来の宝物に続く伏線なんじゃないか?
そんな気持ちで歩んで欲しいと思うのした。

 

PAGETOP